夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】
第11章 アディラートに奮い立つ【東京第1結界】
【満象】を受け止めながら、レジィは必死に打開策を考えていた。
それにしても しくじった。
トラックをとっておけば勝負はついていた。
どうする?
このガキの影は液体だ。同時に多少 水をかけられたが、“とっておき”は無事。
一度 影に入って内側から “とっておき”を再現。
今度こそヤツを潰す。
――否!
ヤツが【領域】を解かないということは、すでに取り込まれたモノは【領域】解除後も中に取り残されているということ。ヤツが死んだ後、影の中に一生閉じ込められる可能性もある。
そもそも、影の中はどうなっている?
呼吸はできるのか? 浮力は?
影の中に潜るのはリスクが高すぎる。
このまま――この状態で、“とっておき”を取り出し、発動する!
レジィは片手に呪力を集中させ、懐から契約書を取り出した。
「――【再契象】‼」
そのまま、レジィは影の中へと沈む。呪力制御が間に合わず、伏黒の影に取り込まれてしまった。
深く深く沈んでいく。
影の中に酸素がないから呼吸もままならず、浮力も抗力もない。
ただ、沈むだけ……!
意識が遠のいていく。
ヤツはこちらが死ぬまで【領域】を解くことはしないだろう。