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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第6章 クレッシェンドに高まる熱【賭け試合】


「俺たちはあくまで秤さんにお願いしに来てる立場だ。多少は仕方ねぇけど、今後の関係に響く事態は極力 避けたい」

 確かに、あの乙骨が「自分より強い」と言っている相手に挑んで勝てるかどうかも怪しい。

 彼とは直に命のやり取りをしたのだ。乙骨と同等、もしくは上の実力と考えるなら、『三人ならいける』と言い切ることはできなかった。

 それに、勝てればいくらか話を聞いてもらえるかもしれないが、負ければ協力してもらうのは絶望的である。

「正直、今晩 俺は詞織に任せて動くべきじゃないと思う。でも、津美紀の回游への宣誓期限まで時間は無駄にしたくない」

「今……十日の十七時。津美紀の宣誓期限まで、残り九日……」

 スマホで日付と時間を確認し、詞織がカタカタと小さく手を震わせた。

 残り九日――決して余裕があるとは言えない。むしろ、期限など いくらあっても足りるわけがなかった。

 詞織の手に触れ、伏黒が虎杖へ視線を向ける。

「だから、俺も今晩 潜入して秤さんを探るが、ヤバそうならすぐ退く。これは詞織も同じだ」

 そういう意味での『かも』というわけか。

 虎杖は「了解」と気合を入れながら返した。
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