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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第6章 クレッシェンドに高まる熱【賭け試合】



 ――栃木県 立体駐車場跡地。


「なんで着替えんの?」

 伏黒は虎杖や詞織と森の中に潜み、ここへ来る途中で買ったジャージを影の中から取り出し、二人に渡した。

「秤さんは上と揉めて停学を食らったんだ。呪術規定も現在進行形で破ってる」

 学ランやパーカーを脱いでオレンジのジャージに着替えを始める虎杖に、伏黒も学ランを脱ぎ、黒いジップのパーカーを着込む。

「そういうこと。高専の人間だってバレたら、逃げられるかも。ケーサツとドロボーみたいなものだし」

 詞織も学ランのボタンを外し始め――……。

「待て! バカ‼」

 慌ててボタンを外す詞織の手を止めると、虎杖が「んー?」とこちらを振り返った。

「え、メグ……何?」

「前にも言ったけど、躊躇いなく服を脱ぐな。あっちで着替えろ」

 木陰を示すと、詞織が微かに眉を寄せて不服そうな顔をする。いや、その顔は可愛いけども。

「下着になるわけじゃない。パーカーだってシャツの上から着るし」

「そういうことじゃねぇよ。薄着になんだろ。早く行け」

 交流会前にも同じやり取りをしたはずなんだが。

 木陰に行く詞織を見送っていると、虎杖がジッとこちらを見ていた。
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