【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第17章 ✼••┈••✼蓬莱で、二人。✼••┈••✼
蓮は意味深にそう言うと、チラッと弔兵衛を見た。
そうして、まだ何か言いたそうな孤蘭の唇に、最後に口付けをした。
そのまま弔兵衛を連れて部屋を出ていった。
孤蘭はしばらく蓮の言った通り他の天仙たちと過ごした。
彼らは蓬莱に弔兵衛が来たことなど忘れるかのように、普通に過ごしていた。
やはり蓮だけに会えなかった。
しばらくそんな日を過ごして、それはまた突然だった。
自分の部屋で休んでいた孤蘭の部屋の扉が急に開いた。
孤蘭はビックリして扉を見ると、そこには菊花と……。
菊花に抱えられている弔兵衛の姿があった。
弔兵衛は孤蘭を見るとギョッとして目を見開いた。
着せられている服には血が滴っており、なにより弔兵衛はタオを使い切ったかのようにグッタリしていた。
戸惑っている孤蘭の横を通って、菊花は弔兵衛を寝台に寝かせた。
横たわった弔兵衛の胸は小さく上下していて、彼がようやく息をしているのが分かる程度だった。
「…どうしたの?」
狼狽しながら菊花に聞くと、菊花はため息を一つしてから言った。