【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第14章 ✼••┈••✼至らぬ者✼••┈••✼
画眉丸はチラッと士遠を見た。
士遠の体は床に崩れていて、膝を付いて顔を埋めていた。
表情は見えなかったが、息の荒さはひどくなり、小刻みに体が震えている。
「…効きすぎじゃないか?これは合意になるのか?」
この頃には画眉丸も孤蘭の目的は子種を貰うこと以外になにもないと分かっていた。
人の情も欲も読み取れず、目の前の異様ささえただの出来事として受け流す忍び。
それが画眉丸だ。
「ああそうね。これじゃあ合意か分からないわね。」
画眉丸の言葉に孤蘭はニッコリ笑って最後の布を自ら脱いだ。
孤蘭はその美しい裸体を惜しげもなく見せ、蹲っている士遠の肩に手を置くと、そのまま彼を床に寝かせた。
情欲に顔を熱らせながら苦しそうに息を吐いている士遠に跨ると、孤蘭は士遠の手に刀を握らせた。
「…体を動かせるようにしてあげる。いやなら切ってくれていいのよ?」
まるで死にたがりの病人のように、孤蘭は刀を握る士遠を見て、恍悦の笑みで言った。
「…こんな悍ましいことやめてくれ。」