【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第14章 ✼••┈••✼至らぬ者✼••┈••✼
「…ねぇ。宮殿に入りたいなら、私と一緒に入るのが一番安泰だよ。」
「…オヌシの夫になることは出来ない。」
頑なな画眉丸の態度に孤蘭は肩をすかした。
「あなたは?私と一緒に宮殿に来る気ない?」
孤蘭は画眉丸から士遠に目線を変えて聞いた。
「…君と一緒に行くことは出来ない。」
少し考えてそう言った士遠に、孤蘭はため息を吐いた。
孤蘭は一瞬だけ目を俯かせて、すぐに士遠を見た。
「…なら、私に協力してくれない?」
スッと孤蘭の体が士遠の体に寄り添った。
「…子種をくれるだけでいいの。」
「…………。」
孤蘭の手が士遠の胸元を撫でた時、ピクッと士遠の手が震えた。
今にも刀を抜きそうな彼の手を視界の端で確認すると、孤蘭の口角が少し上がった。
「…切りたかったら切っていいよ。牡丹を切った刀で私も切ってよ。」
孤蘭がそう言った時、刀に触れようとした士遠の手が止まったのが見えた。
孤蘭は目を細めて小さな声で、なにか言ったようだが、士遠には聞こえなかった。