【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第14章 ✼••┈••✼至らぬ者✼••┈••✼
「ワシは遠慮しとく。妻が居るので。」
孤蘭の言葉に画眉丸はサラッと言った。
「…別に私は夫が欲しい訳じゃないから気にしないけど。」
孤蘭がそう言っても、画眉丸は首を横に張る。
孤蘭は画眉丸から目を逸らして士遠を見た。
「……あなたは?あなたも断るなら私はもう用は無いわ。」
孤蘭は士遠を下から上まで目を這った。
「…あなたも、随分とタオが乱れてるわね。房中術してもいいよ。楽になるわよ。」
画眉丸と士遠のタオは乱れていた。
そう……まるで…。
大きな戦いでタオを使い切ったかのように…。
孤蘭の脳裏に牡丹の顔が浮かんだ。
孤蘭はゆっくりと唇を開く。
「…牡丹の花のように赤い髪をした綺麗な天仙を見たことある?」
孤蘭の言葉に士遠は鬼尸解(きしかい)した天仙を切ったことを思い出した。
「……仲間だったのか?」
「……そうね。家族だった。大切な。」
孤蘭の言葉に、その場の空気がピリッと張り詰めたが、孤蘭は動くことをしなかった。