【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第14章 ✼••┈••✼至らぬ者✼••┈••✼
本当は繁殖機能が付いた屍(キョンシー)なのだが、わざわざ伝えることはないだろうと孤蘭は思った。
「……どうでもいいけど…これ解いてくれない?なに?私からなにか聞きたいのかも知れないけど、私は蓮の全部を知っている訳じゃないし、拷問でもする?私仙人じゃないから普通に死ぬけど。」
士遠と画眉丸は一瞬顔を見合わせて、画眉丸が孤蘭の縄を解いた。
縄を解かれ、孤蘭は一度大きく息を吐いて周りを見た。
士遠に呼ばれた場所は方丈(ほうじょう)だった。
くさびれた村で、普段は木人や竃神が住んでいる。
この位置は神仙郷の中間だ。
随分と蓬莱に近い場所に潜んでいるのだと孤蘭は思った。
「……蓬莱には招かれない限り来ない方がいいよ。」
今にも蓬莱に乗り込んできそうな士遠と画眉丸に孤蘭は言った。
実際、画眉丸は正門まで、士遠は蓬莱内で牡丹(ムーダン)を殺している。
「てんせん様は…。」
喋り出した画眉丸に、孤蘭はその言葉を止めるように手をかざした。
「……これ以上は無償で情報提供しないよ。言ったでしょ?私子種が欲しいの。」