【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第14章 ✼••┈••✼至らぬ者✼••┈••✼
彼らはどうやら情報が欲しいようだった。
「……蓬莱に入りたいなら、私の夫ととして招き入れられるのが一番安全だと思うけど?」
無理矢理侵入すると言うなら、残念ながらそんなに簡単な場所ではない。
「……なんでそんなに子供が欲しいんだ?」
士遠は疑問に思ったことをそのまま出した。
目の前の女はどう見ても夫婦になろうと言う情慕が見られないからだ。
「…別に…。宗師の血を残さないといけないだけ。人間の世界でもあるでしょ?御家を守らないといけないとか。それと変わりはないよ。」
武家の娘がなんのために存在するか。
士遠はよく分かっている。
女は御家を守るための存在で、それ以上でもそれ以下でもない。
「…おヌシ…、子が成せるのか?」
ジッと見ていた画眉丸がポツリと呟いた。
「おい…不躾なこと言うな。」
画眉丸の言葉に、士遠は画眉丸を小突いた。
どうやらこの二人には氣(タオ)の流れは見えているようだ。
孤蘭の氣が人間の体から生まれているモノなのか、外丹花(ワイタンファ)の丹(タン)から作られているのか、感じる程度には分かるのだろう。