【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第13章 ✼••┈••✼枯れる花✼••┈••✼
蓮の腕の力は強くて、孤蘭が暴れようがピクリともしなかった。
宥めるでも無くて、ただ抱き締められていた。
それじゃあダメなんだ。ーー彼の血が途絶える…。
ポツリと耳元で聞こえた言葉は、孤蘭の声にかき消されていた。
「蓮は私にずっと居て欲しくないの?!」
「…居て欲しいに決まってる。」
なにを言っても蓮は孤蘭の言葉を拒否した。
なんのために自分が存在しているかも分からずに、その葛藤は蓮に向けられる。
なのに蓮は絶対に折れないから、そのうち贖う気力さえ無くなってしまった。
孤蘭は暴れることにも疲れてしまって、蓮の腕の中で体の力が抜けていった。
「…… 孤蘭…。」
蓮は孤蘭の名前を囁いて、孤蘭を抱きしめていた手を彼女の両頬に触れた。
ゆっくりと蓮の顔が近付いてきて孤蘭の唇に触れる。
涙で濡れた唇に蓮の吐息が触れた。
気力のない体は簡単に寝台に寝かされる。
蓮の唇が首筋に触れるのを感じた。
屍となった体が子供を産むための理由を知らないまま。