【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第13章 ✼••┈••✼枯れる花✼••┈••✼
牡丹は、一人で逝ってしまった。
残された私に出来ることは……。
子種を残すだけ。
そう脳裏に過ったときに、やはり牡丹の顔が思い浮かんだ。
孤蘭はお腹に手を当てて、ギュッと服を掴んだ。
何故自分が子種が欲しくないかようやく理解出来た。
「……蓮は…私じゃなくても孤蘭が居ればそれでいいの?」
顔を伏せると、乾いたはずの涙がまた流れた。
蓮はそんな孤蘭の言葉に顔を歪ませた。
「…そんなことはない。今の孤蘭だって愛している。」
そう言って蓮は孤蘭を抱き締めた。
蓮の匂いに包まれて、彼の腕に抱かれても涙は止まらない。
「…私の氣を花の氣と融合させて。私蓮たちとずっと一緒に居る。」
孤蘭は蓮の腕を掴んで、彼の胸に顔を埋めた。
天仙たちと永遠の時を過ごすと言う孤蘭に、蓮は強く目を瞑って、抱き締める腕に力を入れた。
「……ダメだ… 孤蘭…。それじゃダメなんだ。」
「なんでダメなの?これじゃあ次の孤蘭を産むための僵尸(キョンシー)だよ。」