【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第13章 ✼••┈••✼枯れる花✼••┈••✼
孤蘭と蓮とでは生の在り方が違っていた。
それは尊いものではなく、再生を繰り返し、何度でも巡り会える。
まるで不老不死の研究そのものだった。
この部屋にはまだ牡丹の匂いが残っている。
声も、触れられた手さえまだ鮮明に記憶に残っている。
忘れられるはずがない。
居なくなった彼を慈しむ気持ちは、蓮の話を聞いても消えたりしない。
「…蓮…私、今回の上陸者は嫌よ。牡丹を殺した人たちの子供なんて産みたくない。」
「… 孤蘭。」
孤蘭がそう言うと、珍しく蓮は動揺していた。
孤蘭の名前を呼んで、腕を掴んでいる手が震えている。
蓮は孤蘭を説得しようとしたが、孤蘭は首を立てに振らない。
「… 孤蘭…。」
目を閉じて蓮を見ようとしない孤蘭に、蓮は絞り出すように名前を呼んだ。
……おかしい……。
蓮が孤蘭の反抗に対して、こんなに過度に反応することは今までなかった。
こんな声と手を震わせて、懸命に孤蘭の名前を呼んでいる。