【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第13章 ✼••┈••✼枯れる花✼••┈••✼
「……周天宮か…。」
しかし、そんなことを気にしない蓮は迷うことなく孤蘭の元へ行く。
孤蘭が一人で悲しみに暮れているなら可哀想だった。
きっと泣いているだろうから、あの大きな瞳から溢れる涙を拭ってあげないといけない。
周天宮に入ると、道士たちが戸惑いながら中を伺っていた。
どうやら孤蘭は道士たちに世話をさせていないようだ。
これでは孤蘭がちゃんと丹(たん)を飲んでいるかも分からない。
蓮は道士たちに目配せすると、彼らを周天宮から出した。
牡丹の房中に入ると、孤蘭は寝台に突っ伏しながらやはり泣いているようだった。
「孤蘭…。」
蓮はゆっくりと孤蘭に近づき、その小さな肩に触れた。
「……蓮…。」
孤蘭が顔を上げると、赤く晴らした目が行き場のない感情をぶつけるように蓮を捉えた。
房中宮からは賑やかな音楽がかすかに聞こえる。
牡丹が居なくなったのに、他のみんなは何も感じないのかと怒りさえ覚えた。
「……なんでみんな平気なの?牡丹が居なくなってしまったのにっ。」