【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第13章 ✼••┈••✼枯れる花✼••┈••✼
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房中宮では桃花(タオファ)が新しく作ったという鍛錬場を華々しく公開していた。
宮殿では牡丹(ムーダン)が居なくなっても変わらない時間が過ぎていた。
蓮(リエン)はグルッと見渡して、孤蘭を探した。
「…… 孤蘭は?」
彼女は自分の部屋にも居なかった。
ここに来ているだろうと思い周りを見渡すが、道士の姿はあれど、孤蘭は見つからなかった。
牡丹のことで慰めるなら、菊花(ジュファ)と一緒かとも思ったが、彼のそばにも孤蘭の姿は無かった。
「…… 孤蘭なら、周天宮だよ…。」
蓮に声をかけたのは、本で顔を隠している桂花(グイファ)だ。
どうやら孤蘭は牡丹の房中から出て来ていないようだ。
あそこなら孤蘭が飲める外丹花(ワイタンファ)があるので、孤蘭のタオが尽きることはないだろう。
誰も孤蘭の元に行かないのは、彼らが孤蘭に寄り添う言葉をかけられないからだ。
そして余計な一言で、孤蘭を傷付け、嫌われるのを恐れている。