【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第12章 ✼••┈••✼牡丹の雫✼••┈••✼
「…大大大…。少ししたらまた経穴にタオを巡らせてあげる。」
牡丹は孤蘭の手に縋るように目を瞑り、彼女の手に指を絡めた。
「…うん…。分かった。」
それはまた外に子種を貰いに行くことだと分かった。
分かったから孤蘭は顔を伏せて、牡丹の胸元に顔を埋めた。
牡丹はそんな孤蘭を抱きしめて、何かを考えるようにゆっくりと目を開けた。
「……孤蘭…、君が嫌なら子種を貰わなくてもいいんだよ…。」
頭を撫でながら言われた言葉に、孤蘭は一瞬固まった。
「……だって…そしたら次の孤蘭が…。」
戸惑いに震える孤蘭の言葉に、牡丹の声に牡丹の顔に笑みが消えた。
「……次の孤蘭は、君じゃない…。違う別人だ。」
牡丹は腕の中の孤蘭を失いたくないかのように、孤蘭の体を確かめるように抱き締めた。
「…だって、蓮が…。」
蓮の名前が出て、牡丹は目を顰めた。
「蓮なんて関係ないよ。僕だってタオが尽きれば孤蘭と同じように死ぬよ。孤蘭…、君が望むなら僕は一緒に逝ったっていいんだよ。」