【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第12章 ✼••┈••✼牡丹の雫✼••┈••✼
「孤蘭、集中して。」
いつまでも目線が戻らない孤蘭に、朱槿は頬を掴んで顔を自分に向けさせる。
「あ…、ごめんね朱槿…。なんかみんな最近おかしくて…。」
「…今上陸者が島に居るしね…。しかも、孤蘭の番だし…。」
朱槿の言葉に、孤蘭は納得した。
蓮はともかく、他の天仙たちは人間の番をあまりよく思っていないようだ。
「今回の上陸者たちはムカつく…。」
朱槿はそう言いながら孤蘭に顔を近付けて口付けをした。
ちゅっちゅっと何度か軽い口付けの後に、唇を開けて互いの舌を絡めた。
「ん… 朱槿…、大丈夫だった?」
「…まぁしつこい奴だったけど…。」
服を脱いでいく朱槿の体はいつも通り綺麗だった。
孤蘭はそのことに安堵しながらも、一瞬だけその人間のことが頭によぎった。
正確には、その人間を失った、残った者たちのあの悲しみだ。
「… 朱槿…。」
朱槿に服を脱がされて、孤蘭はその感情をかき消すように彼に口付けをした。
お互いに指で体を触り合い、朱槿の指は孤蘭の下腹部に向かった。