• テキストサイズ

【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】

第12章 ✼••┈••✼牡丹の雫✼••┈••✼


「…蓮はともかく…、みんなどうしたの?最近変だよ?」

「…………。」




少し前までは、こうして他の天仙との時間を邪魔するなんて蓮だけだった。

孤蘭は戸惑いながら三人を見た。




「…まぁ…僕は急ぎじゃないから、後で周天宮に来てくれればいいや。」

そう言って一番に腕を離したのは牡丹だった。




「…蘭も孤蘭が朱槿と居たいっていうなら、邪魔するのやめようよ。」

牡丹は蘭の手を取り孤蘭から剥がした。

孤蘭の腕に残ったのは朱槿の手だけになった。




牡丹はそのまま蘭と一緒に部屋から出ると、小さな声で蘭に言った。

「…蘭はあからさまだよ。あれじゃあ孤蘭が気付く。」

牡丹の言葉に蘭は少し顔を俯かせた。




「…分かっているけど、私は兄上のようには割り切れない。」

「………それは僕も同じだけど、孤蘭には余計なことには心を痛めて欲しくない…。」




牡丹は蘭の気持ちも分かるが、孤蘭のためだと嗜めた。




二人はそのまま胎息宮を後にする。




蘭と牡丹の様子がおかしかったので、残った孤蘭も心配そうに出て行った二人を見ていた。
/ 212ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp