【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第12章 ✼••┈••✼牡丹の雫✼••┈••✼
孤蘭はいつも蓬莱では幸せそうに暮らしていたのに、人間を見つけたら惹かれていた。
番を見つければ彼女たちだけを愛して、余生は二人で過ごしてきた。
それに関して、蓮は悪いように思ってはいなかった。
だけどまた、少し揺れている孤蘭のタオを感じて、彼女もまた離れていくのだろうとそう思った。
「…え…どういう状況?」
孤蘭のタオが胎息宮にあると分かり、訪れた牡丹(ムーダン)はその光景に眉を顰める。
孤蘭を挟んで蘭と朱槿が睨み合いをしているからだ。
しっかりと孤蘭の腕をお互いが掴んで。
「… 孤蘭は僕に会いに来たんだから、蘭は孤蘭が来るまで大人しく待ってなよ。」
「…私は孤蘭の体に心配ごとがなければ、すぐに出て行きます。」
要するに、蘭は朱槿より先に孤蘭に触れたいのだ。
状況が分かって牡丹はニッコリ笑った。
「じゃあ僕も仲間に入れて。」
真ん中に座っている孤蘭の腰に腕を回しながら牡丹も参戦する。