• テキストサイズ

【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】

第11章 ✼••┈••✼寵愛の花✼••┈••✼


本の文字を読み理解出来るように、それは知識として知っている。

だが、共感は出来ないのだ。

桂花には湧かない感情だからだ。




孤蘭はそんな桂花を分かっている。

無意味な共感が欲しいわけでは無い。

自分でも言い表せない感情があるのだから。




そんな時、桂花は黙って側に居てくれる。

そんな彼との時間が好きなのだ。





桂花は孤蘭への感情はまた他の天仙とは違う。

蓮のようにあからさまに執着しないし。

牡丹(ムーダン)や蘭のように愛着し、可愛がる感情もない。




ましてや菊花(ジュファ)や桃花(タオファ)のように、孤蘭を守り愛する存在でも無い。




孤蘭は。それこそ桂花たちが開花した100年後にはいた。

孤蘭はみんなと育ち、そして先に死に、また産まれる。




産まれたらまた一緒に育ち。

それの繰り返しだ。




最初の数百年はその繰り返しだった。




いつからだろう。

蓮が孤蘭を抱くようになり、執拗な執着を抱くようになったのは。




いつからだろう。

僕らが孤蘭を抱くようになったのは…。
/ 212ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp