【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第11章 ✼••┈••✼寵愛の花✼••┈••✼
本の文字を読み理解出来るように、それは知識として知っている。
だが、共感は出来ないのだ。
桂花には湧かない感情だからだ。
孤蘭はそんな桂花を分かっている。
無意味な共感が欲しいわけでは無い。
自分でも言い表せない感情があるのだから。
そんな時、桂花は黙って側に居てくれる。
そんな彼との時間が好きなのだ。
桂花は孤蘭への感情はまた他の天仙とは違う。
蓮のようにあからさまに執着しないし。
牡丹(ムーダン)や蘭のように愛着し、可愛がる感情もない。
ましてや菊花(ジュファ)や桃花(タオファ)のように、孤蘭を守り愛する存在でも無い。
孤蘭は。それこそ桂花たちが開花した100年後にはいた。
孤蘭はみんなと育ち、そして先に死に、また産まれる。
産まれたらまた一緒に育ち。
それの繰り返しだ。
最初の数百年はその繰り返しだった。
いつからだろう。
蓮が孤蘭を抱くようになり、執拗な執着を抱くようになったのは。
いつからだろう。
僕らが孤蘭を抱くようになったのは…。