【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第11章 ✼••┈••✼寵愛の花✼••┈••✼
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「…… 孤蘭が私を避けているようだ。」
定例会のあとに、東屋に残った菊花(ジュファ)たちに蓮(リエン)は聞いた。
少し不貞腐れた蓮の表情に、菊花はため息を吐いて蓮に体を向き直した。
「…人間に情痕を付けられて、蓮に見られたくないって気にしてただけだ。」
朝孤蘭の部屋に行っても彼女の姿が無かった。
その後孤蘭の姿を探したが、孤蘭は蓮の前に姿を現さなかった。
そこで思うことがあった蓮はとうとう菊花たちに聞いたのだ。
菊花の話を聞いて蓮は肩の力が抜けた。
「…なんだそんな事か…。」
安堵の息を吐いて、蓮は少し顔を俯かせた。
「……前の孤蘭も情痕を残すのが好きだったな…。人間の男は本当に子犬のように戯れて可愛い。」
前の孤蘭を思い出したのか、少し懐かしむ表情を見せながら蓮は言った。
そんな蓮の表情に眉を顰めたのは菊花だった。
「孤蘭を愛玩の獣のように語るな。」
それはハッキリとした嫌悪を込めた声だった。
そんな菊花の言葉に、蓮はキョトンとした顔をした。