【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第10章 ✼••┈••✼人間と天仙と✼••┈••✼
桐馬は弔兵衛のその行動が理解出来なくて、牙傾げに弔兵衛を見ていた。
しばらくその絹端を見ていた弔兵衛は、その後何事もなかったように桐馬に向かい合った。
破られ捨てられた羽衣は花と絡み合い、しばらく風に吹かれてその内に消えていった。
孤蘭は情痕だらけの体を引きずりながら、蓬莱にある宮殿まで辿り着いた。
朱塗りの大柱に手をかざすと、やっと体を預けて呼吸を整えた。
孤蘭は薄っすら目開けて、今の自分の様を確認した。
体中に広がる情痕を見ながら、孤蘭はゆっくり目を瞑った。
本来なら、弔兵衛は連れ帰る予定だった。
しかし、とてもじゃないが孤蘭は一人で逃げ帰ってきた。
あれは…宮殿で飼い慣らせるモノじゃない。
孤蘭はズルズルと柱を背中で滑らせながら床に座り込んだ。
孤蘭が知っている房中はいつも絹布団の上だった。
蓮や他の天仙たちからは良い匂いがして、房中の熱に支配されながらも気持ちの良い快楽に身を任せて、時には自分から腰を動かし互いに何度も絶頂を繰り返す。