第12章 悦楽の反転
(……精神的な充足が、身体の毒性を中和してる……? そんなことが、あり得るのか……)
「……はは、……そうかよ。……爆豪……余計なことしてくれたな」
心操は自嘲気味に笑うと、再び彼女のナカを蹂躙し始めた。
もし彼女が満たされているのなら、その平穏を壊してでも自分への渇望を刻み込みたい。
そんな歪んだ愛が彼の突きをさらに深く、容赦のないものへと変えていく。
「あ、ん、……あぁぁああッ!!♡♡ 心操くん、……そんなに、……奥まで……激しいっ!!」
「……忘れるなよ、。……お前を本当に満足させるのは、……優しさだけじゃないってことをさ……ッ!!」
心操は彼女の耳を甘く噛み、自身の熱を限界まで叩き込むべく再び狂ったように奥深くまで腰を打ち付けた。
昼休み、心操にきっちり三回奥深くまで熱を注ぎ込まれたは、重だるい腰の感覚と、心操の指で掻き出された後の微かな疼きを抱えたまま、なんとか午後の授業をやり過ごした。
その日の放課後、寮へ戻ろうと席を立ったの前に爆豪が姿を現した。
「……おい、帰るぞ」
彼がわざわざ教室まで迎えに来るのは珍しく、クラスメイトたちの間にざわめきが広がる。
「……勝己くん? うん、わかった」
驚きつつも、は彼の後を大人しくついて歩き出した。
廊下を歩く爆豪の背中はいつも通りで、けれど昨日の穏やかな時間を思い出すと、その背中が少しだけ優しく見える。
そんな平穏な帰り道に事件が起きたのは、階段の踊り場に差し掛かった時だった。
「わっ……!?」
角から飛び出してきた山のような荷物を抱えた生徒と、避ける間もなくはぶつかった。
バランスを崩し、後ろへ倒れそうになる身体にそばにいた爆豪が瞬時に動いた。
「チッ、危ねぇ……ッ!!」
彼は力強い腕でを背後から抱きしめるようにして、しっかりと受け止める。
その瞬間、火花が散るような衝撃が二人の脳内を駆け抜けた。
頭をぶつけたわけでもないのに、視界がぐにゃりと歪み脳を直接かき回されるような奇妙な感覚。
「……っ、……あ?」
「……え……っ?」
数秒後。
気がつくと、目の前には「自分」が立っていた。