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その極上ミルクは誰のもの? 【ヒロアカ R18】

第11章 毒ある慈愛の飼育


一人残された廊下で、はまだ自分の中に残っている爆豪の熱を感じていた。
彼と過ごした濃密な時間と、屋上での穏やかな昼寝。
身体の芯には確かに彼が注ぎ込んだ熱が残っているはずなのに、不思議と今夜のは、いつものように肌が火照って疼くような感覚が薄かった。



(……なんでだろう。あんなに最後激しく抱かれたのに)



シーツに身を沈め、自分の拍動を確かめるように胸に手を当てる。
いつもならミルクの毒気が回って男の熱を際限なく欲してしまう時間帯だ。
だが、今は爆豪と分け合ったたこ焼きの味や、屋上で浴びた穏やかな風の記憶が、荒ぶる欲情を優しく凪がせているようだった。






夜も更けた頃、静寂を破ってドアが微かに開いた。
入ってきたのは、見回りの相澤だった。
その表情には、どこか焦燥の色が混じっている。



「……。起きているか」



相澤はベッドまで足早に近づくと、探るように彼女の額に手を触れた。
爆豪との行為のことは報告で受けている。
制限一杯まで叩き込まれたはずの彼女が、今頃毒気に浮かされているのではないかと危惧しての駆け込みだった。


「……あ、先生……。そんなに慌てて、どうしたんですか?」


「……。身体の熱はどうだ。爆豪からは昼間に抱いたと報告を受けているが……。そろそろナカが疼いて、寝付けないんじゃないのか」


相澤の問いに、は素直な実感を口にした。



「それが……今日は、そんなに熱くないんです。勝己くんと文化祭回ってたくさん食べて、屋上でゆっくり寝てたからかな……。なんだか、すごく落ち着いてて」



その言葉を聞いた瞬間、相澤の眉が微かに動いた。
彼は何かを深く思考するように目を細め、彼女の穏やかな瞳をじっと見つめる。





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