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その極上ミルクは誰のもの? 【ヒロアカ R18】

第11章 毒ある慈愛の飼育


(……ったく。……んなツラ、見せんじゃねぇよ)


爆豪は自身の口元を覆い隠す。
彼女を壊したいほどの独占欲と、守り抜きたいという不器用な情愛。
爆豪勝己という男のナカで、正反対の熱が静かに溶け合っていた。




屋上のコンクリートに背を預け、流れる雲を眺めながら過ごす午後は、これまでの喧騒が嘘のように穏やかだった。
お腹いっぱいになった満足感と、事後の適度な疲労。
爆豪の腕の中に収まるようにして目を閉じれば、屋上を吹き抜ける風の音だけが、耳元で心地よく響く。
どちらからともなく微睡みに落ち、二人は静かな午睡の時間を共有した。




「……おい。起きろ、風が冷たくなってきた」



爆豪の声で目を覚ますと、空はいつの間にか茜色に染まり始めていた。
肌寒さに身を震わせるを見て、爆豪は自分の上着を肩に掛ける。


「……あ、勝己くん……。ごめん、寝すぎちゃったかな」


「……別に。俺も寝てた」


重い腰を上げ、二人は静まり返った屋上を後にした。
寮へと続く道すがら校舎の窓から漏れる文化祭の灯りが、遠くでキラキラと揺れている。


部屋の前に辿り着いたとき、爆豪はふと足を止めた。
今日の分の制限である三回の中出しは、もう空き教室ですべて使い切ってしまった。
ルールを遵守する相澤の手前これ以上彼女の身体に直接触れ、情欲を注ぎ込むことは許されない。
爆豪はもどかしそうに指先を動かすと、の額にそっと手を当てた。


「……おい。身体、変に熱くなってねぇか。ダルかったりしねぇかよ」


彼の問いには切実な響きが含まれていた。
自分が抱き潰したせいで、彼女の身体に無理をさせていないか心配だった。


「……ううん、大丈夫! 勝己くんと一緒にたくさん寝てたからかな?むしろ元気になっちゃった!」


が屈託のない笑顔でそう答えると、爆豪は毒気を抜かれたように、ふっと肩の力を抜いた。


「……ならいい。……さっさと寝ろよ。明日はまた、他のやつがうるせぇだろうからな」


安堵したような、それでいてどこか名残惜しそうな瞳。


爆豪は最後に一度だけ、の頭を乱暴にかき回すと、自分の部屋へと戻っていった。





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