第11章 毒ある慈愛の飼育
ナカから精液を掻き出した後、乱れた制服のボタンを留め直し、互いの襟元を整える爆豪の手つきは丁寧だった。
「……ほら、行くぞ。食いてぇもんあんだろ」
を抱きある程度満足した爆豪に手を引かれ、は文化祭の喧騒の中へと飛び出す。
校庭に並ぶ屋台からは、香ばしいソースや甘い生地の匂いが入り混じって漂っていた。
さっきまで空き教室で肌を重ねていたのが嘘のように、そこには眩しいほど「学生らしい」時間が流れている。
「あ、たこ焼き! あそこの美味しそうだよ」
「……ほら、並んでやるから待ってろ」
焼きそばにクレープ、熱々のたこ焼き。
二人は人混みに紛れながら、次々と屋台の味を堪能した。
「熱っ!」とハフハフしながらたこ焼きを頬張るを見て、爆豪は「ガキかよ」と鼻で笑いながらも、その口元に付いたソースを指で拭ってやる。
そんな中、がデザートにとチョコバナナを買い求めた時だった。
「ん、美味しい……! 勝己くんも食べる?」
無邪気に笑いながら、コーティングされたバナナを口に含む。
その艶やかな唇がゆっくりと形をなぞる仕草を見た瞬間、爆豪の脳裏に以前してもらったフェラの光景が鮮烈にフラッシュバックした。
(……っ、クソ……ッ!!)
自分の熱を必死に飲み込み、最後の一滴まで丁寧に掃除してくれた彼女の舌使いに、熱い口内の感触。
目の前の甘い菓子を食べる仕草が、どうしても卑猥な情景と重なってしまう。
「……いらねぇ。テメェだけで食ってろっ」
爆豪は耳まで赤く染め顔を逸らした。
下腹部に再び灯りかけた熱を悟られまいと、必死に深呼吸を繰り返す。
そんな彼の葛藤など露知らず、は「えー、美味しいのに」と楽しそうに笑いながら、文化祭の空気を満喫していた。
夕暮れに染まり始めた校舎の影。
賑やかな喧騒の中で隣を歩くの横顔を、爆豪はそっと盗み見る。
ただの女子高生として、心からこの瞬間を楽しんでいる幼馴染の笑顔。
その屈託のない輝きが爆豪にはどうしようもなく愛おしく、そして誰にも渡したくない宝物のように思えた。