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夜の秘め事【裏夢の短編集】【R18】

第12章 ※イタリアの空は、君を諦めない【REBORN ディーノ】


「チッ、いいところだったのに……。お前、そこで震えて待ってろ。すぐ戻ってきて続きをしてやるからな!」


男たちは武器を手に取り、次々と地下室を飛び出していく。
残されたのは全裸で鎖に繋がれ、ドロドロに汚されただけだった。




遠くで響く銃声と怒号。
何が起きているのか、自分はどうなるのかわからない恐怖には震える。
別のマフィアに渡れば、また同じ地獄が待っているのか。



しばらくして、鉄扉がこれまでにない衝撃で蹴破られた。


「……ひっ、やだ、来ないで……っ!」


反射的に身を竦めたの視界に入ってきたのは、これまでの男たちとは明らかに違う、洗練された空気を纏った二人組だった。
一人は眩いほどの金髪をなびかせた、彫刻のように整った顔立ちの青年。
もう一人は、黒いスーツを隙なく着こなした、鋭い眼光の男。


「……なんてことだ。こんなに酷い扱いを……」


金髪の青年が痛ましさに顔を歪めて駆け寄ってくる。
彼はの汚れきった肢体を見て一瞬絶句したが、すぐに迷いのない手つきで手首を縛る鎖へと手を伸ばした。


「もう大丈夫だ……助けるのが、遅くなってすまなかった」


カチャリ、と乾いた音を立てて数日間を縛り続けていた呪縛が解かれる。
自由になった体が崩れ落ちる前に、青年は手早く自分の上着を脱ぎ、彼女の肩を優しく包み込んだ。


「俺はディーノ。君を助けに来た。……もう、誰にも指一本触れさせない」


鼻を突く精液の匂いをかき消すように、彼の体から漂う、爽やかで清潔な香りが鼻腔をくすぐる。
その温もりに触れた瞬間、張り詰めていたの糸が音を立てて切れた。


「……っ、ぁ……う、、……ッ!!」


泥濘のような絶望から自分を引きずり出してくれた、眩いばかりの光。
自由になった手で彼に縋りつきながら、は堰を切ったように涙を溢した。


「もう誰も君を傷つけない。……俺が保証する」


ディーノは眉を下げ痛ましそうに目を細めると、汚れを厭わず彼女の体を強く抱きしめた。

精液と地下室の黴臭さにまみれたを、彼は優しく包み込む。


大きな手の平が規則正しいリズムで彼女の背中を撫で、凍りついた心をゆっくりと溶かしていった。




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