第2章 【虎杖】永遠じゃなくたって
いろいろあって、俺は〝現在〟を見ることにした。
〝現在〟を見れば、〝過去〟も〝未来〟も見えてくる。
そうして見えてきた俺の願い。
釘崎のところを後にして、
パンダ先輩を忌庫に返した後、
俺は八重さんのところに帰った。
「おかえりなさい、悠仁くん」
70年近く変わらない、八重さんの笑顔。
俺も顔が綻んで、何も言わずに八重さんを抱きしめた。
「?…どうしました?」
不思議そうに俺を見上げる八重さんの目を、俺はまっすぐ見つめた。
「八重さん、俺のワガママ、聞いて欲しいんだけど」
「何でしょう?悠仁くんがワガママだなんて、初めてじゃないですか?」
いつも通り、微笑む八重さん。
俺のワガママ、八重さんはどんな顔で聞くんだろう。
でも、俺さ。
八重さんとは死んでも一緒にいたいんだ。