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禪院家の落ちこぼれシリーズ 【R18】クロスオーバー

第14章 へなちょこな彼は彼女を愛したい 【REBORN ディーノ】


湯気の立ちのぼるハーブティーを前に、ディーノは少しバツの悪そうな、けれど真剣な面持ちでいのりを見つめた。


「……日本じゃ、色々とすまなかった。俺が付いていながら、あんな奴らに隙を見せちまってせいで……。おまけに、その後、二回も…、あんなに抱き潰すつもりじゃなかったんだ。お前の体が心配だったのに、結局、俺が一番お前を振り回しちまった」


彼は自分の不甲斐なさを噛みしめるていた。
いのりはそんな彼の様子を見て、ふっと穏やかに微笑んだ。



「……いいえ。謝らないでください、ディーノさん」



彼女は温かいカップを両手で包み込み、窓の外に広がるイタリアの景色を眺めた。



「あの時、もしディーノさんに拾われていなかったら……。あんな風に、ボロボロに犯された状態で街に放り出されていたら、もっと酷い目に遭っていたかもしれません。……それにこの世界には、私の居場所なんてどこにもなかったんですから」



別の世界から、絶望の中で飛ばされてきた自分。
そんな自分を偏見もなく、ただ一人の女性として温かく迎え入れてくれた。



「感謝しているのは、私の方なんです。あんな辛い記憶も、ディーノさんが……全部、あんなに熱く塗り潰してくれたから……今はもう、怖くないんです」



「いのり……」


ディーノは椅子を蹴るようにして立ち上がると、彼女の隣へ歩み寄り、その小さな肩を包み込むように強く抱きしめた。



「……改めて、誓う。もう二度と、お前をあんな辛い目に合わせない。お前の居場所は、俺の隣だ。世界が違おうが、何が起ころうが……俺が、俺の命に代えてもお前を一生守り抜いてみせる」



耳元で響く揺るぎない決意の籠もった声。



いのりは彼の胸に顔を埋め、トクトクと刻まれる力強い鼓動を感じながら、静かに目を閉じた。



「……はい。信じてます、ディーノさん」



イタリアの柔らかな午後の光が、二人の姿を優しく包み込んでいたーー。






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