禪院家の落ちこぼれシリーズ 【R18】クロスオーバー
第14章 へなちょこな彼は彼女を愛したい 【REBORN ディーノ】
「ふぅ……。日本の風呂上がりのこれは、マジで格別だな」
「ディーノさん、お待たせしました」
声をかけると、ディーノは振り返り、濡れた髪をかき上げた彼女の姿に一瞬だけ息を呑んだ。
湯気で潤んだ瞳と、はだけそうな浴衣から覗く艶やかなうなじ。
「……っ。おう、……そんなに色気だされたら、飯の前にまた我慢できなくなりそうだぜ」
「……っ、!」
ディーノは苦笑しながら飲み終えた瓶を置くと、彼女の隣に並んだ。
廊下を歩く際、彼の手が自然と彼女の腰に回される。
「部屋に戻ったら、美味い飯食って……そのあと、ゆっくり『混浴』だな」
耳元で囁かれた低く甘い声。
これから始まる二人きりの濃密な夜を予感して、いのりはただ小さく頷くことしかできなかった。
部屋に運ばれた豪華な京料理は、目にも鮮やかで繊細な味わいだった。
ディーノは「これは芸術だな」と感心しながら、いのりと共にお勧めの日本酒を少しずつ嗜んだ。
食後、温かいお茶で一息ついていると、部屋の中に独特の沈黙が流れる。
ディーノはどこか落ち着かない様子で、何度も縁側の露天風呂へ視線を送っていた。
「……なぁ、いのり。そろそろ、露天風呂……入らないか?」
少し掠れた声。
風呂上がりの艶やかな彼女の姿を見て以来、酒の力も手伝って、ディーノの理性は限界まで薄れていた。
自分好みに乱された姿を想像するだけで、心臓の鼓動が早まる。
「……はい」
赤らんだ顔で頷く彼女を連れ、二人は月明かりの射し込む縁側へ出た。
夜風が肌をなでる中、バサリと浴衣が畳に落ちると、白磁のようないのりの肢体が露わになりディーノは喉を鳴らした。
そのまま二人で、しっとりと湯気の立つ露天風呂へと足を踏み入れる。
「ふぅ……。気持ちいいな」
「そう、ですね……」
肩まで浸かると、ディーノは当然のように背後からいのりを抱き寄せた。
密着した肌から伝わる熱。
だが、お湯の温度以上に熱く硬い質感が彼女の腰にぐり、と押し当てられた。
「ひゃ……っ!?」
あまりに露骨な主張にいのりは驚いて身を引こうとしたが、ディーノの逞しい腕がそれを許さず、逃げ場を塞ぐように彼女を抱え込んだ。