第16章 運命的な再開
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ナマエと真希さんと別れた後。
俺は加茂さんの術式が付与された執拗な矢に追われながら、高専敷地内にある建物の中へと移動していた。
「同時にもう一種、式神を出せるだろう。出し惜しみされるのは、あまり気分が良くないね」
そう言いつつも、気分が悪そうには見えないところが何とも。
だいたい、玉犬は今は索敵の仕事中。
戦闘に割ける式神は一体までだ。
「加茂さんこそ、矢、ラスイチでしょ。貧血で倒れても助けませんよ」
加茂さんの術式───赤血操術。
自身の血とそれが付着したものを操る、血筋大好きの御三家らしい術式だな。
……に、しても。
(……ナマエの術式と似てんな)
似て非なるものだとは理解している。
だが、媒介となるものを付与し、己の意思で操るという点において、二人の術式は酷似していた。
もっとも、ナマエの術式の方が媒介の条件が甘く、汎用性が高い分、デメリットはデカすぎるが。
「心配いらないよ。これらは全て、事前に用意したものだ」
涼しい顔でそう言い切った加茂さんは、残りの矢を天井へ射抜く。
そして俺の視線が天井へ逸れた隙をついて、距離を詰めてきた。
「ふっ…!!」
「ぐ───ッ!!」
───重い。
この人のどこに、こんなパワーがあるんだ。
「よく反応したね。……気を抜くなよ」
「っ、!!」
加茂さんの目が鋭く見開かれ、瞬きをしたその瞬間。
超人的な速度で目の前に現れた加茂さんの張り手を、咄嗟にトンファーで防ぐ。
しかし衝撃を相殺しきれず、俺の身体は強く弾き飛ばされ、背後の壁に深くめり込んだ。