第16章 運命的な再開
ナマエの後について真希さんと三人で走っていると、一部で視界が開け、箒に乗って滞空する金髪の女の姿を捉えた。
恐らく京都校の索敵要員だろう。
俺たちが向かっていること、そして正確な人数が伝達される前に、まずはあの視界を潰すべきだ。
そう判断した俺は、低空飛行で機会を伺わせていた鵺に短く命じた。
「───落とせ」
鵺は俺の指示通り、帯電した翼で女を急襲し、叩き落とす。
同時に下で固まって移動していた京都校の連中を確認。
俺たち三人は互いに目配せを交わすと、気配を最小限に抑え、散開して付近の茂みへと身を潜めた。
「真依、メカ丸。西宮のカバー」
「御意」
「まぁ、あの人いないと困るしね」
ナマエが加わっているとはいえ、数で見れば四対三。
分が悪いかと思ったが、幸運なことに、四人のうちの二人は撃ち落とされた女の援護のためにその場を離れた。
この機を逃すまいと、俺と真希さんは残った二人へそれぞれ奇襲を仕掛けた。
「ナマエ!お前は虎杖と合流しろ!恐らくソッチに東堂がいる!」
「っ…、わかった!!」
俺の指示に、ナマエが弾かれたように速度を上げて走り出す。
この場に残ったのは四人。
真希さんの相手は刀を構えた女。俺の相手は───
「………加茂さん。アンタら虎杖殺すつもりですか」
ナマエの背中が完全に消えたことを確認して問いかけると、加茂さんの表情が僅かに歪んだ。
「その通りだ……と言ったら?」
「失敗したんですね。虎杖がこの短時間でやられるわけがない」
そうだ。例え相手が何人だろうが、あのタフな虎杖が簡単に崩されるわけがない。
「殺す理由がない」
「あるでしょ。上や御三家ならいくらでも」
俺の推測を、加茂さんは鼻で笑って一蹴した。
しかし俺がさらに言葉を被せると、加茂さんは口角を上げたまま沈黙し、今度は自ら俺へ先制攻撃を仕掛けてきた。