第4章 深すぎず浅すぎず、近すぎす遠すぎず
が部屋へ戻った後、
ジーニストとホークスはリビングに残っていた。
ジーニストが静かに言う。
「……は、強い子だ。
しかし強い子ほど、誰かに頼るのが苦手だ。」
ホークスは大きく息をつく。
「ほんと、それなです。
無茶すんなって言っても、絶対気をつかうんだよな」
しばらく沈黙したあと、
ホークスが羽根を揺らす。
「……ジーニストさん
俺、もっとに会いに来ていいですか?」
「構わない。
むしろ……は君が来るとよく笑う。」
「……ですよね?」
ホークスは小さく笑った。
その表情は、誰よりも優しかった。
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部屋に戻ったは、
二人に心配をかけたことを思い出しながら胸に手を当てた。
(……わたし、ずっと一人で平気だと思ってたのに……
ホークスもジーニーも、怒るより先に“心配”してくれた……)
ホークスの低い声、
ジーニストの優しい手。
思い出すと胸がじんわり熱くなる。
(……守られてるって、こういう気持ちなんだ……)
今日、初めて知った。