第7章 7話
「和さん」
嗜めるような声は
和さんにはなんの攻撃力にも満たなくて
愛おしそうににやにやしてる和さんを横目に感じる
「………和さんがね?腰痛めた時があってそれでね」
「あぁ。なるほど。和さんの為か」
なんだよ
恥ずかしそうに言ってるゆりに、ふふ。と笑う和さん
そんないつもの2人が
大好きな空間で
嬉しくなってしまう
「もうお終い。」
恥ずかしさの限界なのか
そそくさと逃げるゆりなんだけど
原因の元の和さんの隣にぴったりくっついて座り直すから
やっぱり悪戯っ子な顔してゆり覗き込んで
「フフッ。…主に俺のためでしょ?」
追い討ちをかける和さん
困った顔して、はい。と小さく返事をするゆりに
「…はぁぁぁ。色々ありがとう。」
座り直しながら感謝の言葉をこぼす
続く