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いいれんれん〜2人の距離〜

第7章 7話






それからしばらくして


和さんが帰ってきて



「あれ、秋ちゃん。放浪の旅は終わったの?」

「アハハ。はい。ただいまです」
独特な言い方にあったかさを感じて




日付も変わるくらい深夜だからシャワーを浴びてすぐ寝るかな?って思ったら




酒を片手にいつもの定位置へ(ゆりの隣)



「しょうがないから一杯付き合ってあげる」
ニヤニヤそんな風に言いながら



軽く一杯に付き合ってくれる


大好きな先輩




だから思わず出てしまった

「失恋の傷を癒しに戻ってきました」

「え、たいちゃんがフラれたの?」
なんでかびっくりして目をぱちぱちするゆり


「なんだよ。俺だってフラれるんだから。だからちゃんと癒してね」
なんでかゆりが眉毛垂らして悲しげで



「しょうがないな。あと一杯付き合ってあげるよ」
またニヤッとする和さんは

空になったグラスに酒を注いで乾杯しようとするから



カチンと


強めなお酒が入ったロックグラスを合わせる






「どうやって癒そうか」
癒すとは。

を考える二宮夫婦



「もういつも通りの二宮家でいいです。それ見に来たんで」
ンフフフ。と笑われて


それだけでもうすでに癒されつつある



そしたらゆりが面白いこと言い出し
「癒すか……マッサージでもしようか?」

「え、なにそれ。やって!」
ゆりの一声に即座にうつ伏せになると

「フフッ。しょうがないな」
グラスを置いてマッサージを施すゆり

程よい力加減と

体力的にも多忙だった体にいい感じにツボ押さえてて

「え、なんでこんな上手いの?めっちゃ気持ちいいんだけど」


「仕事のついでにね」
仕事?

あ、雪乃さんか。


そんな風に思ってたら、クフフっ。と吹き出す和さん







「仕事ね」
含みのありそうな和さんにピクッと反応してるゆりに


なんかちょっとワクワクしてくる

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