第5章 籠✳︎
童磨は左手の力を弱めるとさやかの両手をそれぞれ自分の両手で絡め取った。
大きな指がさやかの指の間に入り込んで手が大きく開いてしまう。
童磨は愛でるようにさやかの頰を舐めていく。
ぬるりとした感触の後に、空気の冷たさが追ってやってくる。
童磨の息がかかる度に目をつぶっていても、さやかの頭は彼の動きを繊細に認知できるようになる。
舌が額に達すると、唇が離れていった。そして童磨はさやかの顔を見て柔らかく微笑んだ。
次の瞬間──────────
ビリリリッ!!
「きゃぁあっ!」
童磨の唇はさやかの着物の切れ端を咥えていた。
辺りの空気に晒され、シーツの冷たさを感じる。
さやかはいよいよ理解できず、ふるふると震えるだけでなにもできなくなってしまった。