【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】
第5章 A Heart Divided
–––研磨に決めないで?
不思議だった。
彼の中で仁美の選択は研磨か自分しかないようだった。
自分は他の人を好きになったと言うのに。
「…っクロっもうっ–––!!!」
仁美が黒尾に怒鳴った時に、黒尾の大きな手が仁美の口を覆った。
倉庫の外から片付けを終え、下校している学生の話し声が聞こえてくる。
ここが何処か改めて気付くと仁美は顔を赤くした。
「…そろそろ鍵閉めにくるかな…。」
黒尾の言葉にドクンと胸が鳴った。
こんな場面を誰かに見られたら……。
だけど目の前の黒尾はそんな事全く気にしていないような、恍悦の笑みで仁美を見下ろしていた。
「っ!!!」
熱い息と共に、黒尾の唇が胸元に届いた。
柔らかい胸に舌を押し付けて、徐々にその舌は胸の中心へ近付いてくる。
途中に鈍い痛みが与えられて、黒尾の痕が付けられているのが分かった。
彼の手がとうとう仁美のブラに伸びた。
「んっ!!んんっ!!」
仁美の抵抗の声は黒尾の手によって塞がれるている。