• テキストサイズ

【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】

第13章 Beyond the Broken Line


研磨はジトッと半目で黒尾を見る。

一方黒尾は仁美が研磨の名前を呼んだことと、研磨には嫌がらなかったことが一番刺さった。





黒尾はその事実に、またジワっと涙が出る。

「…仁美…。なんで研磨ばっかり…。」

グスグスと鼻を鳴らしながら、黒尾はまた仁美に覆い被さる。





「クロ…酔いすぎ…。」





黒尾はまるで聞こえていないかのように、仁美 の唇へ何度も、何度もキスを重ねていた。





離れた瞬間にまた吸い寄せられるように触れてしまう。





そんな執拗なキスの合間、黒尾の唇がゆっくりと滑り、頬、耳下、そして仁美 の首筋へと降りていく。





湿った音が、暗い寝室に静かに滲んだ。

ちゅ…… ちゅ……。




黒尾の呼吸が熱い。

唇を押しつけるたびに、そこに赤い痕が一つ、また一つと増えていく。

まるで、消えないように刻みつけるみたいに。





「……ん……やだ……クロ……。」

酔っているせいで力の入らない声だった。



/ 301ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp