【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】
第12章 Triangular Midnight
「… 仁美ごめん…。もう無理そう…。」
仁美の体をぎゅっと抱き締めて、研磨は耳元で呟いた。
「…研磨…大大大…。」
SEXをしている行為より、こうして研磨と抱き合うだけでも、十分に心は癒せた。
「研磨…キスして…。」
研磨の体を抱きしめながら仁美は言った。
仁美のその言葉に、研磨は何度もキスを繰り返す。
もっと強く、と何度も仁美が懇願してきて、仁美の体に痕が残るくらい抱きしめた。
その内ゆっくり揺れていた研磨の体が強く強張った。
熱い息と共に、くぐもった声が研磨から漏れると、その肩は小さく震え出した。
パタパタと仁美のお腹に白濁の体液が落ちてくる。
荒く呼吸を繰り返す研磨の表情は彼の髪に隠れていた。
仁美はゆっくりと研磨の髪を掻き分けて彼の顔を覗き込む。
お互い胸が上下するほどの呼吸を整えて、再びキスをするとしばらくそのまま抱き合った。
この行為が慰みなのか、黒尾への断ち切りなのか仁美には分からなかった。