【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】
第8章 Unholy Devotion
黒尾の声は明るいのに、握られている手は鉄のように冷たかった。
「そうか。これから夜勤なんだ。母さんが帰ってくるまでよろしく頼むね。」
「任せて。」
黒尾は指を絡めたまま、離さない。
玄関が開き、そのまま黒尾が 仁美 を中へ引き入れる。
靴を脱ぎ、研磨の父親に挨拶する。
そして2人で研磨の部屋に向かった。
仁美 は奥に向かう黒尾の背中を見つめた。
「……研磨が来るまで、待とうね。」
優しい声なのに、背筋が凍った。
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