第12章 義勇の気持ち〜冨岡義勇
「もしかして、冨岡さんにも何かしたんですか?」
「はい。いけませんか?」
「胡蝶さんって何か怖いですね」
しのぶは、ふっと微笑み「時透くんあの子一人にしない方がいいですよ。蝶屋敷には常駐の隊士がいるのです。もし見回りで部屋に入ったら大変ですよ」
その言葉を聞き無一郎は急いで部屋を出た
「胡蝶いい加減にしろ。」頭を抑えながらなんとか義勇が立ち上がっている。
「冨岡さんにも媚薬打ったんですがうまく効きませんね。」
「なぜこんな真似をした」
しのぶは、遠くを見ながら答えた。
「冨岡さんの事が好きだからです。あなたは、ずっとあの子に夢中で、でもあの子は気づいてなかった。あなたの気持ちに、あんなに態度で示していたのに。私はずっと気づいていましたよ。冨岡さんの気持ちに。態度ですごく伝わりました。」
義勇は、自分の頬を一発叩いた。
「胡蝶の気持ちには答えられない。俺はゆきを好いている」
それだけ言い残し義勇は、部屋から出ていった。
ーー
無一郎が部屋に着くとゆきの姿がなかった
「何処へ行ったの?」
焦りながら別の部屋で待機している凛のところへ急いだ。
「凛!ゆきを探せ!」
「ゆきですか?ゆきなら先ほどフラフラしているところ私が見つけたのですが、力が抜けて重くて一人で困っていたら二人の隊士の方が代わってくれて連れていってくれました。」
「何だって!?」
一方義勇は、気力だけで何とか歩いていた。
すると廊下の端から切迫した声が聞こえてきた
「お前って最初霞柱の継子だった奴だよな?今は水柱の継子だろ?」
「二人とよろしくしてたのかよ?」
「は、はなして。」
「霞柱なんてまだ子供だろ?やり方知ってるのかよ。ハハハ」
「やめて!」
「やっぱり水柱の方が上手いのか?」
すぐにでも行って助けてやりたいが義勇は薬のせいで力が出ない…
ゆきは押し倒されすでに隊服は脱がされかかっていた
「えっ?待ってこいつめっちゃ濡れてるんだけど?」
「いやっ…」
「イヤって濡れてるくせに、すぐに良くしてやるからな」
「ち、違うのこれは…やめっ…やだ」
「お前抑えとけ」
「いや、いやだ!いや」
その時
霞の如く現れた無一郎が隊士の顎に、日輪刀の切っ先を突き付けていた。