第51章 愛おしい四日間〜冨岡義勇【R強強】
「それ…どういう意味ですか?」
「お前が前に俺を時透と思い抱かれただろ?あれは酒で酔っての行動ではない」
「えっ?」
「胡蝶の屋敷に死んでしまった人や会いたいのに会えない人の幻覚を見せる薬があるんだ。お前は、それを凛に飲まされていたんだ。」
ゆきは、起き上がり驚きを隠せないでいた。
「凛が薬を…!?」
「そうだ。時透もそれを飲まされて凛はお前に成り代わり時透に抱かれていたんだ…」
「そんな…」
「それに、今も定期的に凛は胡蝶の屋敷から薬を盗んでいる…」
「だから蝶屋敷で無一郎くんと凛に会ったんだ…」
「そうだ…そして多分時透は、あの騒動以降も数回は凛をお前と思い抱いている筈だ…それをお前に知られたくないから凛の口封じの為に言うことを聞いて屋敷に置いているんだと思う…」
衝撃的だった…。そうか…だから凛を置いてるのか…
あの幻覚の騒動後私は無一郎くんには、一度しか抱かれていなかった…。
それにその一度がやけに濃かったのを覚えている…幻覚の感触を消したいと言ってた…
そっか…無一郎くん…凛と…私だけど体は凛だものね…
無一郎くんがどこか遠くに感じてたのもそのせいなのかな?
義勇が、ゆきを抱きしめながら布団に倒れ込んでいった。
「俺はお前しか知らない…以前いた婚約者がお前に俺に抱かれたと言っただろう?」
「はい…」
「婚約を解消した時にウソだったと言われた。俺が酒で酔って眠った布団に潜り込んだだけだったと…」
義勇は、ゆきの髪を優しく撫でた。
「俺の初めてはお前だった…お前しか知らないしお前しかいらない…今お前を抱きたい」
ゆきの目から涙が流れ落ちた。
「泣くな…俺に身を委ねろ…」
義勇は、ゆきの浴衣の帯を解いてそして浴衣を開いた…。
綺麗な肌が現れた。義勇は、手を太ももからゆっくりとなぞりながら胸まで移動させた。首元に吸い付き跡を残した。
舌を胸に這わした…先を刺激してやったが声をあげなかった。
ゆきの顔を見ると…顔を覆い泣いていた…。
悲しみに打ちひしがれているのがわかった。
俺はこんな時に…何を…ゆきを欲しい気持ちが先走ってしまった
「ゆき悪かった…辞めよう。すまない」
義勇が、起き上がろうとしたその時…