第15章 潔白
蜜「それにっ…、あなた達は私の大事な友達のちゃんを悲しませたでしょ!?
私、すっごく怒ってるんだからね!?」
『っ、蜜璃ちゃん…』
伊「そうだな…、とは一度手合わせしたが
貴様のようなゴミ隊士よりも遥かに優秀だった。
くだらない噂を流した事、濡衣を着せた事…
ちゃんと詫びを入れるべきだ。」
『伊黒さん……』
時「…僕、さんとは
また稽古したいって思ってた。
この人の動き面白くて、勉強になったから。」
『時透、くん…』
不「はなァ…柱達全員が認めてる女なんだよ…
これ以上コイツを苦しめやがったら
オレ達を敵に回すって事を覚えときやがれ!!!!」
『…。不死川さんっ……』
知らなかった…
柱の人達がそんな風に私を思ってくれてたなんて…。
私の為にこんなにも怒ってくれて…
あまりにも嬉しい気持ちで胸が一杯になった私の瞳から、涙がポロポロとこぼれ落ちた。
冨「…、泣くな。」
『す、すみま、せんっ…。でも…嬉しくて…っ』
し「ふふっ。
さんは本当に泣き虫ですね?」
…泣き虫だなんて、
令和にいた頃には一度も言われたことなんてない。
泣いたところで誰も助けてくれないって思ってたし、誰も私のことを気に掛けてくれる人なんていなかった。
あの頃はずっと辛い日々を過ごしていたのに
涙なんて一滴も出てこなかった…。
泣きたくても泣けなかったのに…。
でも、こうやって他の誰が自分の為を思って怒ってくれたり、助けたりしてくれるのは…
私がこの時代に来て
身を奮い立たせて頑張ってきたからなんだと…
自分のこれまでの努力が報われたような気がした。
西「…お前もおじさんも、これで分かっただろ?
柱達はさんの味方なんだ…
もう潔く罪を認めて謝罪した方が…」
「…。知るかよそんなの…。」
不「…あ゛!?!?」
…不死川さんに思いっきり睨まれているにも関わらず、その隊士は馬鹿にしたような笑みを浮かべていた。