• テキストサイズ

《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第15章 潔白




冨「…"任せろ"と、言ったはずだ。」

『っ……。』




…言われたよ、確かに言われた。



でも、冨岡さんが他の隊士達に声を掛けてくれてたなんて…


自分は口下手だって自覚してたはずなのに
私の為に頑張ってくれた冨岡さんの行動が嬉しすぎて、言葉にならなかった。





「…はぁーーー、分かりましたよ、認めます。
噂話は俺が流しました。」


冨「…。反省している態度が全く見られないな。」


「反省?俺が反省する必要ってありますか?」


し「さんを侮辱するような噂ばかりを流しておいて…、そのような態度はどうかと思いますが。」


「俺はほんの冗談のつもりだったんですよ〜。
悪気は無かったし。」

し・冨「「………。」」




冗談とか、悪気はないとか嘘ばっかり…。



私が男性に色目を使ったり
飽きたら直ぐに別の男性に乗り換える、とか…



そんなこと、悪意がなければ言うはずないでしょ。



しのぶちゃんと冨岡さんも
私と同じように思っているのか、その隊士が反省する気のない態度を見てイラついているようだった…。




「蟲柱も水柱も、そんなに睨まないで下さいよ。
ここまで噂が広がるとは思ってなくて、俺も驚いたんですから。」


し「…惚けたことを言いますね。
さんがその噂話でどれほど傷付いたのか…、分からないんですか?」


「くだらないことを言うな、
その女が傷付いたから何だと言うのだ…。
大体、火のないところに煙は立たないと言うだろう。」


冨「…。何だと…?」




…ずっと黙っていたままの冨岡さんが
隊士の父親の言葉を聞いた途端、
身震いしてしまうくらいの冷たい目付きで父親を睨んでいたけど


…この父親はそんな冨岡さんをお構いなしに話を続けた。




「その女は先日、西口さんの御子息から交際を申し込まれ断ったそうじゃないか。」


『…。それが、何か…?』


「彼のような素晴らしい家柄の男を振るとは…
息子から話を聞いた時は呆れ返ったぞ。」


『そう…言われましても…』

冨「…。」


「どうせ、顔が好みじゃないとか
くだらない理由で断ったんだろう?
女は男を見た目だけで判断する奴が多いからなぁ?」







/ 295ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp