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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第15章 潔白




「蟲柱…、その話って
今はする必要ないんじゃないですか?」


し「ふふっ、あなたは黙って聞いてて下さい。」


「なっ…」




隊士の人に笑いながら
間髪入れずに答えたしのぶちゃん……


めちゃくちゃ怖い…。



隊士の人も、表情と言葉が合ってないしのぶちゃんに怯えて口を閉ざし、黙ったまま聞くことを選んだようだけど


…父親の方はそうはいかなかった。





「おい!柱だかなんだか知らないが
女が偉そうに息子に指図するんじゃない!!」




…そんな風に言うってことは
この中年男性は、柱がどれほどの実力を持った人か知らないんだね。


しのぶちゃんは私と同じ女だけど
男性隊士からもすごく恐れられてるっていうのに…。





冨「…胡蝶、あまり煽るような言い方をするな。」

し「あはは、すみませーん。
つい本音が出てしまいました〜。」

冨「…。」




…全く悪いと思ってなさそうなしのぶちゃんに
冨岡さんは呆れ顔。



そんな様子を見ていた男性は
ますます怒りに満ちた表情に変わっていった。




「貴様ら…!!儂を馬鹿にしてるのか!?」


し「ふふっ。お父様、落ち着いて下さい?
ご立派な地主様なら
これしきのことでお怒りにはなりませんよね?」


「っ…。フンッ、まぁいい。
だが、その噂とやらの話が
ウチの息子と関係なかったら、タダじゃ済まないからな…?」


し「大丈夫ですよ?関係大アリですから。
…カナヲ、例のものを。」


カ「…失礼します、師範、こちらです。」


し「ありがとう。」





しのぶちゃんが声を掛けると
すぐに部屋の襖が開き、カナヲちゃんが中に入ってきた。


そして、彼女が手に持っていた紙の束を
しのぶちゃんに渡していた。



すぐに立ち去ろうとしたカナヲちゃんだけど、一瞬だけ私に視線を向けてニコッと微笑んでから部屋を出ていった。




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