第5章 事故、そして…
楽しみができ、それでも約束までにはまだ時間はある…そう考えながらも次の場所についたのは雅達のが後だった。
そうしてホテルに着いた時、雅はミキに連絡を入れる。
『ごめんなさい。今日ついて…』
それから少し返事がなかった。それも解っていることの為、焦りもしない雅。調整や、諸々の準備…整備…いろいろあるのは解っているのだ。
「…雅ちゃん」
「あすかちゃん?」
「どう?ミキさんと連絡とれた?」
「ううん…でも待ってるのよ。大丈夫。チーム間のやり取りって難しいのも解ってるし…」
「そうよね…」
そうして翌日になっても連絡が付かない。そんな相手に珍しい事もあるもんだねと感じていた。その日の昼過ぎにミキから連絡が入る。
『ごめんね?遅くなって!』
その短い文章だったものの雅は連絡が付いたことにほっとした。
『今電話いい?』
そう入ってきたメッセージを見て雅から電話をかける。
「もしもし?お疲れ様!」
『…あぁ、お疲れ様…』
「…?どうかした?ミキさん」
『本当は…口止めしてって言われたんだけど…』
「え?何が…?」
少しの間…異様に高鳴る鼓動…
「何?どうかしたの?」
『雅…落ち着いて聞いてね?』
「うん、何?あ、食事会没になった?」
『そうなんだけど…』
「それなら大丈夫だよ、わか『違うんだよ…』…え?」
『加賀が…』
次の瞬間、雅は意識が遠のく感覚に陥った。
カガ ガ…ジコッタ…
『雅?聞いてる?!おい!』
「どういう事?ミキさん…」
『今は…』
そうして病院名を聞いた雅。そこで入院しているとの事だった。