第35章 嫉妬と甘い熱
「だからよ、もう泣くな」
「…泣いてない…」
「嘘つけ」
そう言いながらもゆっくりと唇を交わす。触れるだけのキスから離れれば雅は首にまた巻き付いて耳元で話し出す。
「…あ、のね?」
「ん?何」
「…もし嫌じゃなかった、ら…」
「ん」
「……城に…その、シてあげたい…」
「…ッッ」
「いや、かな…」
「嫌じゃねぇよ…」
そう返事をすれば手を引きベッドに連れていく。
「先にシャワー浴びるか?」
「…ッッ」
小さく頷けば加賀は先にいってくる…と言ってベッドに残してシャワー室へ…、本当にすぐ出れば、雅と変わる。雅も緊張しながらも待たせない様にと時期に上がった。
タオルを巻いたまま、ベッドに向かえば加賀もそこに座って待っていた。
「…早かったな」
「あんまり待たせちゃと思って…」
「そか」
淵に座る加賀の前に立てば雅が上からキスをする。そのままベッドに上がれば珍しく上に覆いかぶさる雅。首筋に顔を埋め、ちゅくっと痕を付ける。小さくもぴんと主張する胸元の突起を口に含んで舐めれば加賀の喉もピクリと反応を返してくる。
「どんどん固くなってくる…」
「…ッッ…ンァ…」
舐めている反対側を指でじらしつつも、交代に舐め上げれば少しずつ腰を撫でていく。その手に加賀もビクッと腰を震わせた。
「ハ、ァア…」
返してくれる反応が雅も嬉しくなっていた。太ももに手をやればすぐしっかりと開ききる加賀の両足に雅の体もすっぽりと収まっていくのだった。