• テキストサイズ

Winner【サイバーフォーミュラ・加賀】

第28章 幸せな時間


「だとしたら物件、俺が選んでもいいって事?」
「まって…!だから、家賃も含めて…」

しかし加賀は物件を選び、受付に居る人に声をかけて即内覧に向かう事になった。車で移動をし、実際に物件を見てみる。

「…城君…」
「ん?」
「ここ、かわいい…」
「クス…決まりか?」
「即決とかマズいんじゃない?」
「でもいつまでもホテルに居る訳にもいかねぇしな」
「それもそうかもしれないんだけど…」

そうして加賀は雅に最終確認をするものの、気に入ったけど…との返事を聞いてその場で即決をした。
乗ってきた車に乗り込んで店舗に戻れば加賀は契約書を交わす。小切手を切り、清算を済ませれば鍵を受け取った。

「…さて、行くか」
「い、くかって…へ?」
「終わった。」
「……うそ…」

もっと難航するかと思った雅。しかし嬉しそうに加賀はい、と鍵を一本渡してきた。

「…コレ…」
「さっきの家の鍵。」
「契約って言ってたけど…月いくらになる?」
「月?」
「ほら、家賃」
「0だ」
「そんなわけないでしょ!」
「ほんとだけど?」
「だって…え、もしかして…」
「ん?」
「一括…?」
「だから小切手切ったろ。さすがに手元にそれだけは用意してねぇよ」
「…だからって…もぉ…」
「気にすんな。俺だってこっちに住むなら家は必要だしな。」

半ば永住に近くなるため、権利の取得も進めていたため今では権利的には問題もなくなっていた。

「…でも、今回ので初めて知ったんだけど、日本国籍持ったままでこっちに永住できる方法もあるんだね」
「まぁな」
「なんか…変な感じ…」
「そうだろうな」

そう話していればグレイから加賀に連絡が入ってくる。
/ 292ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp