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Winner【サイバーフォーミュラ・加賀】

第3章 突然の遭遇


突然のあすかの謝罪に雅は呆けてしまった。

「…クレアさんに呼び出された…?」
「そうなのよ、だからご飯食べたら私たち戻らなくて…」
「ハァ…まぁ仕方ないだろ。てかハヤトもか?」
「はい…」
「え、でも私の方には何も連絡なくて…」

急いでスマホを見て確認するもののやはり雅の方には連絡は来ていない。

「まぁ、何かのトラブルって事でもないと思うんだけど…」
「そういう事なんで加賀さん、呼び出しておいて申し訳ないんですが…」
「んー、解った。」

そうして食事だけ一緒にしてそのあとハヤトとあすかはホテルに戻っていった。

「…で、どうする?」
「どうすると言われても…あすかちゃんの買い物に付き合うだけだった予定なので…私的には言って時間があると言いますか…」
「なら俺と二人でもよければどこか行ってみるか?」

そうしてにっと笑いかけた加賀。思わぬところでの二人での時間に雅は少しだけ戸惑いながらもはいと返事をするのだった。
あすか達と分かれて数分後に連絡が入ってくる。

「ん?」
「あ、あすか…?」
「どうぞ?」
「すみません…」

そうして送られてきたメッセージを確認する雅は少しばかり驚いていた。

『クレアさんからの連絡は本当なんだけど…何か急用って事でもないの。ハヤトが明日…って昨日修兄さんに話したらそれが伝わったみたいで…。加賀さんとのデート♡ぜひ楽しんで!また聞かせてね!』

「あすかちゃん、なんだって?」
「あ、クレアさんからの連絡も緊急じゃないからゆっくりでいいよって…」
「そ?ならお言葉に甘えようぜ」

子どもっぽくも見える笑みを見せた加賀に誘われるようにして雅もまた笑いかけて歩みを進めるのだった。
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