第3章 突然の遭遇
そうきかされた加賀は小さく笑って、『俺と一緒でもいい?』と問いかける。
「あ、はい」
「食べれないものとかは?」
「いえ、特に…」
「ならいいな」
ハヤトが手を挙げて店員を呼べば注文していく。
「でも、ホントすごいな…みんな…」
「なんてことないよ。」
「そうそう、」
「なれってやつだ」
「それもそうですよね」
そうして他愛もない話をする四人。そんな中でハヤトの元に一本の電話が入り、店の外に出ていく。途中で手招きをして一旦あすかも店の外に向かっていった。
「…どうしたんだろ…」
「なんか連絡だろ、」
「あ、そか…」
「…で?」
「はい?」
「なんか俺が来る事、知らされてねぇ事多いみたいだな」
「それは…びっくりしたりもしますけど…」
「俺は別によ?びっくり箱ってもんでもねぇんだけどなぁ…」
「クスクス…」
加賀のひと言に雅はフッと笑みがこぼれた。
「…びっくり箱って…」
「ぁ?」
「なんか…でも加賀さんってびっくり箱みたいですよね」
「わぁるかったな」
「そんなことないですよ。いろんな一面が見れて私は嬉しいです」
「…へぇ?」
「え?」
「笑うとあんたも意外とかわいいもんだなって思ってよ?」
「か、…ッッ…わいい…って…」
「そんなに驚く事か?」
「だって…」
「ま、女性はみんなそうなんだろうけどな」
ふっと目元を細めて笑いかける加賀にきゅぅっと胸を掴まれるように感じた雅だった。
「…ごめんね?」
そんな中で二人の元にワイワイ言いながらもあすかとハヤトが戻ってくる。
「…まだ料理来てないから大丈夫よ」
「そうじゃなくて…」
「え?」