第3章 突然の遭遇
「ハヤト!ごめんね?お待たせ!」
「あすか、遅いよ。加賀さんずっと待ってたって!」
「ごめんなさい、加賀さん」
「いんや?大丈夫よって…雅ちゃん。」
「おはようございます…ッッ」
「ん、おはよ。」
「どうかしたんですか?加賀さん…」
「いや、この間…見た時とまた雰囲気違うなと思ってよ?」
「へぇ…この間…ね?」
「ほら!決勝の前日!ミキさんと食事会というか…その時に…あって…」
「…へぇ?」
にやにやと雅の顔を見るあすかに対して早く行こうか?と促してくるハヤト。歩きながらも雅はあすかに問いかける。
「…二人じゃなかったの?」
「え、私二人でって言ったっけ?」
「言われては…ないけど…」
「ちょうど加賀さんも買い物にって言ってたから一緒にどうですか?ってハヤトが誘ったらしくて!」
「……あすか…」
「ね?ハヤト」
「あ、うん」
そうこう話しながらもいろいろと二人の空気を作ってくれるもののうまく活かせない雅。なんだかんだで昼食になった。
「…四名で」
「はい、どうぞ?」
そうして席に通される。あすかが先に座り、ハヤトを隣に呼ぶ。
「…え、っと…」
残された向かい側の席に雅は座り、隣悪いなと言いながらも加賀が席に着く。
「…何食べる?」
「んー、そうだなぁ…」
メニューを渡されて必然的に雅は加賀と一緒に見ることに。
「先見るか?」
「あ、一緒で大丈夫、です」
「そ?」
ゆっくりとページをめくりながらも何がいいかなんて話をしつつも雅はさっぱりだった。
「私決まった!」
「俺も!」
「雅ちゃんは?決まった?」
「何がいいんだろ…」
「ん?」
「実は英語、ちょっと苦手で…」